日本に住む人々の暮らしを支えるために日々努力しておられる公務員の方々。
その公務員の病気休暇がどのようなシステムになっているのか皆様は考えてみたことはありますか?
公務員の病気休暇は民間の企業とは何か違うのか?メリットやデメリットはどのようなものがあるのか?
病気休暇の際に、公務員の給料やボーナスがどうなるのか、個人的に興味がわいてきました。
「公務員の病気休暇のメリット・デメリットは?休職との違いから給料・ボーナスまで解説」と題して公務員の病気休暇についてまとめてみました!
公務員の病気休暇とは?
病気休暇を取得する条件として、医師により休暇する必要があるという診断を得ないと休暇することができません。
人事院が実施した「平成23年度国家公務員長期病休者実態調査」において、平成23年度に国家公務員がとった1ヶ月以上の長期病欠の原因は1位がうつ病などの精神疾患であり、2位が悪性腫瘍であった。また、うつ病などの精神疾患が原因である割合は64.6%であった。
— メンタルヘルス・マネジメント検定III種対策bot (@mentalhealthm3) April 29, 2022
そもそも公務員の病気休暇に値するものは、負傷や疾病により出勤できないという状況でなければなりません。その診断のもと、病気休暇の申請が通ってはじめて休暇することができます。
病気休暇は、欠勤扱いにならないため、休日も含めて90日の休暇をとることができます。30日だけ休暇をとるなどといったことが出来ないため、90日間休暇を取らなければなりません。
その期間の給与に関しては、特別休暇になりますので満額支給されます。90日間の休暇を得ることが出来る反面、90日を超えてしまうと病気休暇として特別休暇を取得することが出来ません。
満額支給されながら休暇を取得することが出来る期間を病気休暇と言います。しかしながら、年間に例えばうつ病と診断され病気休暇をして1年間に2度目の申請をすることが出来ず、同じ病名で休暇を取得することが可能なのは1度きりとなります。
公務員が病気休暇をとるまでの流れ
まず例として夜寝れないなどと言った状況である際には、はじめに医療機関に行き診断してもらうことです。
自身の勝手な判断により休暇をいただくといったことは出来ません。医療機関に行って診断結果の元、休暇をする必要があると判断された場合は診断書を貰い提出します。
その際に、精神的な休暇などが原因だと直接渡すのが億劫などと言った状況になると思います。その場合は郵送にて送ることが可能です。
郵送するだけではなく、休暇する期間を医師に記載してもらうことや人事に値する部署の方にはしっかり連絡を入れることでスムーズに進めることができます。
その後休暇を得て出勤が出来る状況でない場合は有給を取得して、それでも出勤できない場合は休業になります。
公務員の病気休暇と休職との違いは?
公務員における病気休暇とは、公務員では怪我などの負傷や疾病において休む必要があると判断された場合に使用することができる休暇です。
90日間は、特別休暇扱いになりますので90日間は給与をへらすことなくお休みすることが出来る期間になります。90日以降になりますと、給与が減額されたり休職扱いになってしまいます。
病気休暇を取得する方の多くの理由が、持病の再発やうつ病などの診断結果により休業される方が多く見られるそうです。90日以降は休職扱いになってしまいますので、履歴として残ってしまったりボーナスに影響してきたりと自身に大きな影響を与えてしまいます。
休職に入って2年目からは給与としていただくことができずに給与は0円となってしまいます。健康保険制度を利用することにより、給与の3分の2に値する傷病手当を1年に6ヶ月受けることが出来るので休業2年目になると生活が苦しくなってきたりします。
金銭面だけでなく、自身の将来も変わってきてしまうようなことがあるので可能なら休暇で完治させ復帰することをオススメします。
国家公務員と地方公務員で病気休暇の違いはある?
国家公務員と地方公務員の病気休暇において、大きな違いと言った違いは無いのですが、国家公務員は法令においてやむを得ない場合は90日間を超える休暇が出来ない決まりとなっています。
地方公務員に関しましては、この法令のものと各自治体ごとに規定がありますので多少なり国家公務員と地方公務員で誤差がうまれることはなきにしもあらずということです。
各自治体によって、人事院規則があるということを認知しておけば良いです。
ただし、最長でも3年間の休職になりますのでそれ以降になると退職という結果に国家公務員も地方公務員もなってしまうので、早期完治をして再復帰することをオススメいたします。
ただし両者どちらも病気が理由の休職なので分限免職にも出来ないのが利用者にとって都合のいい話となります。
公務員が病気休暇をとると給料はどうなる?
公務員における病気休暇を取得する場合は、90日間だけ特別休暇となりますので給与は満額支給されます。
超絶ブラックな環境で公務員続けるなら、適応障害の診断をもらって病気休暇中に転職することをおすすめします
病気休暇中は給料100%(3ヶ月のみ)もらえるので、給与が少なくて病休を疑われることもありません
最悪転職できなくてもほぼ間違いなく異動となります
使える制度は使った方が良い
— はやた@官民のみちしるべ (@nanpa_komuin) March 3, 2021
その期間は短くすることも長くすることも出来ないので90日間丸々お休みをいただき、それでも復帰が出来ないという状況になった場合は病気休暇ではなく休業になります。
休業になると減額してしまうのが注意点です。病気休暇を取得する上では、給与面には影響しないので、完治することだけを考えて生活することが出来るというのが、公務員ならではの特権となります。
法律上で休暇を得る中で生活を守るということが決められているので、むやみやたらに取得してしまうとボーナスにも影響してきてしまうので、簡単に取得することはやめた方がいいと言えます。
公務員が病気休暇をとるとボーナスはどうなる?
公務員における病気休暇を取得するとボーナスに影響するのかと、気になる方も多いと思いますがボーナスは休暇を取得した日数によって減額されます。
休暇をとっている方と毎日出勤している方のボーナスが同じでは毎日出勤している人が報われなくなってしまいます。ですが公務員のボーナスにおいては、期末手当と勤勉手当で構成されています。
期末手当は公務員の生活を守る手当とされているため、休職中も満額支給されます。
勤勉手当に関しては業務内容においての成果に応じて給付されるものですので、出勤をしていない以上、手当をいただけないということで減額に繋がるということになります。休職期間中にも期末手当は支給されるということになります。
公務員の病気休暇のメリット1
原則として90日病気休暇を取得することができます。90日以内に復帰し1年後再発してしまった場合には1年後以降であれば再発しても再度90日取得することができます。
「しんどくなったら恐れず病気休暇」
公務員の仕事はしんどいです。残業も多いです。中には命を断つ方もいます
そんなときは紙一枚で最大3か月休めます。給料は満額出ます。
組織が必要としてるのは「元気なあなた」です!壊れる前に病気休暇を取りましょう
— ハシビロ公務員 (@ganbaririri) February 15, 2022
原則としてあるだけでなく、数年後に再発してもまた休暇に入ることが出来、安心して働くことができます。また、法律により病気を理由にクビにするこもがありませんのでご安心ください。
完治することが出来ずに、長引いてしまった場合にも無理に復帰するのではなく、休業に切り替えることで自身の生活を守ることが出来ます。
制度が充実していることで自身の生活を守り、自身の病気を完治させ、再発後も特別休暇扱いの病気休暇を取得出来るという守られた環境が1番のメリットだと言えます。
公務員の病気休暇のメリット2
病気休暇を取得して90日間は病気休暇となります。その期間は、特別休暇という扱いになりますので給与の振込は満額100パーセントでの受け取りが可能になります。
教師を辞めてから気づいた教師の魅力
年休がある
特休がある
病気休暇でも給料が100%
ボーナスがある
退職金がある個人事業主になって、これら全てを失ったよん
産休から戻っても同じポジションがまってるし(いい意味でも悪い意味でも)
公務員、いいですよね…
— ぷぷぷ (@tyuunori) March 14, 2021
一方で、90日以上になってしまいますと、病気休職という扱いになってしまいます。満額を受け取ることが出来る期間は90日なので、90日を超えた1年目の給与受け取り額は80パーセント、2年目になると給与は受け取ることが出来なくなってしまいます。
ですが加入している健康保険制度を利用することにより給与の3分の2の金額の傷病手当を1年に6ヶ月間受け取ることが出来ます。
闘病生活を送られる方にとって家族などの生活を不安に考えている方は、例えば3年間休職するとしても無給にはなりませんので御安心下さい。
公務員の病気休暇のメリット3
病気休暇制度があることで、長期の休暇期間を取得してしまっても治療に専念し、完治したら復帰をする方ができるのがメリットです。
私は心身に症状が表れたので、病院に行き診断書を書いてもらい、それからは自宅療養です。我慢なんてする必要ないですよ。御自分の心身が大事です。教育公務員は病気休暇や休職休暇を長く取得し、復職プログラムも受けられます。でも、校外の第三者機関にパワハラの内容を話しましょう。
— sunanoutsuwa1974 (@sunanoutsuwa191) October 9, 2019
公務員の制度は充実しているので、一般企業では退職してしまう方も中には多くいらっしゃいますが、制度を利用することにより完治後の復帰を約束されていることが大変大きなメリットになると思います。
お子さんや奥さんなど家庭がある方にとって、休職後復帰できると言った安心感は自身だけでなく家族も安心できる環境であると考えています。
休暇は周りの負担を少なく済ませることができるのも復帰しやすい環境に近付けることができると思います。
休業になると職歴に残り給与減額に繋がるので、早期復帰が出来る休暇で復帰することが自身の負担を減らせるところがメリットです。
公務員の病気休暇のデメリット1
環境によっては自身が働きにくい環境になってしまうということです。
この2ヶ月間の病休で私はまた弊庁で働きたいと思うのかな。思わないんだろうな。
— 陰キャ限界公務員🐻 (@7sGKYSrhN6SPhpk) April 25, 2022
病気休暇をとって復帰して、再発したことで休暇をとってなどと言った事態になった場合は周りにも多大な迷惑をかけてしまうこともありえます。
必要に応じては人員を増やさなければならないなどと言った環境になってしまう恐れがあり、自身が復帰した時には居場所がないなどと感じることもあり、働きにくい環境になってしまうということがあるので自身が働くということの上で大きなデメリットとなるでしょう。
その最悪の事態を免れたく、退職を決断するなどといった人も中にはいます。病気休暇を取得するということは、自身の環境においてそれなりのリスクがあるということは覚悟が必要です。
公務員の病気休暇のデメリット2
必ずしも申請が通り休業期間中も給与をいただけるというわけではありません。申請が通らなかった場合は給与が無給になる場合があります。
その際には、自身の生活を支える軸がなくなってしまうので、心身共に療養するということに集中出来ない環境になってしまうと思います。
給与を80パーセントなど減ってしまうことも視野に入れながら病気休暇、休業を申請しなければ自身の認識と違かったなどと言った点が生まれてきますので、事前に審査に必要な条件は何かきちんと調べておくことが大事になります。
また、金銭面の負担は精神の負担と隣り合わせになってきますので、公務員だから病気休暇をとって給与を減らされないなどといった誤った知識を持たないように気をつけてください。
公務員の病気休暇のデメリット3
最長でも3年間のみ取得することが出来ます。ただしそれは、休業を含めて3年間ということになります。
病気休暇の場合、休日を含めての90日間ということなので約3ヶ月ほどの休暇を得ることが出来ます。
休暇を取得することで業務の知識の低下や、部下の方より仕事が出来ないなどといった環境に陥る可能性が高くなり、復帰後は自身の前向きな努力する姿勢が必要になってきます。
いくら病気休暇とはいえ、復帰後には業務が減って楽になるわけではありませんし、給与をいただく上では同じ分量の仕事をこなして行かなければなりません。
1度働かない期間を体験してしまったからこそ、耐えきれないなどと言った感情に至る方も少なくはないということでマインドコントロールが出来ない自身に育て上げるリスクがかなり高くなります。
公務員が病気休暇をとった後にすべきおすすめの行動
病気休暇をいただく上で、周りの目が気になってしまったりする方もなかにはいらっしゃると思います。
@tos ほんコレ‥(遠い目)おかしいのよ仕事量が。公務員自体を社会人経験何年必要とかにしたほうがある程度精神力ある人が残る確率高くなると思う。お勉強だけできて新卒で採用されて速攻で精神やんで病休とってその間給料もらって期限ギリギリで辞める人とかザラにいるから。
— せろん (@seron_yn3) April 24, 2022
そんな方々にとっても働きやすい環境作りの一環と、お礼の気持ちを込めて出社日の前にきちんと一言お言葉を入れてから菓子などを持っていくことにより、働きやすい環境作りに努めることができると思います。
親しき仲にも礼儀ありという言葉があるように、病気休暇の穴埋めをしてくれた方にもきちんとお礼をすべきです。
また、試し出社などをして体を慣らさせることなども必要になってきます。そのことを踏まえて、復帰前に挨拶をして後日、業務の現状確認を行い体を慣れさせる、出社日にミーティングの時に一言いいですかと言いお礼を申すのが最適と思います。
公務員が病気休暇をとるなら転職・異動したほうがいい?
やむを得ないと判断された場合に関しましては、90日まで特別休暇として給与を100パーセントで受け取ることが出来ますので、転職・異動などする必要はございません。
ですが、復帰後の周りの環境や一緒に勤務している方々の状況によっては、復帰後きついと感じてしまう周りの目があるかもしれません。
ですが、働きに行っているんだと強い信念を持っている方や本当に体調が悪く、お見舞いに来てもらったなどの経験がある場合に関しては逆に体調が悪く無いかなど心配してもらったり考慮してくれる方もいるかと思います。
公務員の病気休暇に関しましては、90日を超えてしまう場合には休職となり休職2年目からは給与をいただけなくなるので注意が必要です。公務員に内定を貰った以上転職など、よっぽどの理由がない限りする必要はありません。
ただし、3年間が最長なので超えてしまうかもと感じているのであれば退職も視野に入れる必要がります。
病気休暇を悪用している公務員がいるって本当?
身内に公務員で勤務している方がいるのですが、実際に悪用しているという方を小耳に挟みます。
公務員のうまい汁を吸いまくる任期的職員なんなの?
職員だって悪い奴はいるけどあそこまで悪用しない。
3週間の新婚旅行,月に一度のお疲れ様5連休←病休
遅刻,病休で年間の休暇は40日以上
今度は妊娠したとかで通勤緩和の社長出勤
制度は制度だけど周囲の善意に支えられているの忘れないで!— ヨハネじゃなくて善子 (@urauraura50) January 11, 2018
例えばうつ病と診断されたので、病気休暇をいただきますと言われ申請を許可したとします。その後に1年間働いた場合はリセットされるのでまた休暇に入るといったあからさまに近いことを繰り返し行っている方も中にはいらっしゃるようです。
ただし、本当なのか嘘なのかを見抜くことが出来ないという点があります。また、病気を理由にクビにするといったことが法律では定められていますので実際に行っている方はいるということが事実です。
公務員の病気休暇まとめ
90日間というのは公務員ならではの手厚いメリットだとは思いますが、同僚にかける迷惑なども考えるとなかなか難しいものがあるのも事実ですね。
皆様におかれましても、そこまで追い込まれる前に体調管理にお気を付けください。
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