まんが日本昔ばなし面白い話ランキング10!動画名作一覧

まんが日本昔ばなし面白い話ランキング10!動画名作一覧 娯楽

日本人で中高年の皆様なら『まんが日本昔ばなし』を一度は見たことがあるのではないでしょうか?インパクトのある主題歌とエンディングは知らぬ間に口ずさんでいたものです。

『まんが日本昔ばなし』といえば、一定の年齢以上の方には言わずと知れた、日本各地の民話を題材に取った名作長寿アニメ動画番組。

約28年間で放映された「まんが日本昔ばなし」の話数は、なんと1470!(中にはデータベース化をされた”強者”も!)

まんが日本昔ばなしの声優は、役と語り(ナレーション)のすべてを常田富士男さんと市原悦子さんのふたりだけで演じるという実にすごい制作状況。

今回は、まんが日本昔ばなし1470話の中から、「まんが日本昔ばなし面白い話ランキング10!動画名作一覧」と題して、10話のとても面白い名作の「面白い話」をランキング形式でご紹介したいと思います。

ちなみにランキングは完全にブログ管理者の主観になります。ご容赦くださいませ。
 


 

「まんが日本昔ばなし」とは?

「まんが日本昔ばなし」は昭和を代表する教養アニメです。土曜日のゴールデンタイムに放送することで小学生がくつろいで視聴することができた作品でした。


そういう点もあって、長寿番組として認知され国民的アニメとして親しまれたと思っています。


ナレーションの常田富士男さんと市原悦子さんで通しきったところが魅力です。途中でナレーターを代えていたら小学生たちに違和感がある番組となり長寿番組にはならなかったでしょう。


声優として活躍した常田富士男さんと市原悦子さんを全国区に有名にしたこの番組の貢献も大きなものがあります。今では珍しい30分番組で2本立てとなっていて簡潔で分かりやすいアニメで描かれています。


ひょうきんな話とシリアスな話の苦に合わせは絶妙です。自分も番組開始時は小学生でオープニングソングの龍に乗ったこどもがとても番組に合っていて素晴らしいと思いました。


こどもに対する番組作りがTBSがあったことはいまとなって感心します。時代が変わっても廃れない最高なこども向けアニメ番組ではないでしょうか?今の時代のアニメは内容が全世代向けに作られていますが、もう一度こどもに癒しのある日本的なアニメ番組が放送されることを期待しています。
 
では早速、「まんが日本昔ばなし」の面白い話をランキング形式で10位から紹介させていただきます。

面白い話:第10位 『しばられ地蔵』

 

しばられ地蔵

しばられ地蔵


 
放送日:放送日:1977年10月8日
演出:小林三男 文芸:沖島勲 美術:下道一範 作画:上口照人
 

『しばられ地蔵』の内容

ある村でお地蔵さんの目の前で疲れた小僧が眠ってしまった。そのとき大きな反物の入った風呂敷包は無くなっていました。


小僧が目を覚ますと風呂敷包が無くなって大泣きを始めました。その声を聞きつけて村人や役人たちが大勢駆けつけました。


役人は「反物が無くなった時に誰かいなかったか?」と問うと小僧は「誰もおらんかった、このお地蔵さんだけが居った」と答えました。


役人は「犯人はこの地蔵だ」と縄で縛りあげて小僧と村で裁判となりました。村人たちはこの裁判に興味深々で人だかりとなりました。役人はこの地蔵に激しく詰問しましたが地蔵は何も喋りません。


役人が何を質問しても喋らないので牢獄に放り込みました。集まっていた村人たちはこの様子を見ていて地蔵がきく訳ないと大笑いをしました。これを見た役人は「裁判を見て笑った者、野次を飛ばした者、不届き千万、みんな一反づつ反物を持ってこい」と村人たちに怒って激を飛ばしました。


仕方なく村人たちは一反づつ反物を持って集まり、役人の前には多くの反物が集まりました。このあと牢獄に入れられた地蔵がどうなったのか?「しばられ地蔵」の面白いところです。
 
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面白い話:第9位 『天狗のかくれみの』

 

天狗のかくれみの

天狗のかくれみの


 
放送日:1976年10月2日
演出:樋口雅一 文芸:沖島勲 美術:山守啓陽 作画:上口照人
 

『天狗のかくれみの』の内容

イソップ童話の教訓を含む珍しい昔話です。ただの竹筒を覗いて遊んでいる少年がいました。それに興味を持った天狗がやって来てその竹筒と自分の蓑とを交換しようと言い出しました。少年は不思議に思いながらも竹筒と天狗のかくれ蓑を交換して手に入れました。


少年は天狗のかくれ蓑を使っていたずらをしました。この少年のいたずらに手を焼いた母親が天狗のかくれ蓑を燃やしてしまいます。そこで少年は天狗のかくれ蓑の灰を体中に塗り透明になっていたずらが再び始めました。店のおはぎを盗み食いしたことで口の周りの灰は取れて見えてしまいました。


少年は逃げ回り水たまりを踏んで足の灰が取れてしまいました。最後は川に落ちて全身の灰が流れて完全に姿が見えてしまいました。ここで単なる竹筒と蓑を騙されて交換し後悔した天狗が現れます。天狗の蓑を騙し取った少年と単なる竹筒を手にした天狗との関係がクライマックスとなります。この教訓は日本の昔ばなしとは違った結末を向えます。
 
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面白い話:第8位 『たのきゅう』

 

たのきゅう

たのきゅう


 
放送日:1975年1月21日
演出:近藤英輔 文芸:平見修二 美術:小関俊之 作画:金沢比呂司
 

『たのきゅう』の内容

昔ばなしに珍しく痛快な物語です。


山麓の茶屋に夜になるとウワバミが出て人を喰ってしまうと言う話がありました。旅芸人のたのきゅうは母が病気のため急いで山麓の茶屋を越えて母のもとへ向うことにしました。


怖がりながらもたのきゅうは不気味な大男に出会います。お前は何者だと聞くので「た、た、たのきゅう」と答えました。耳が悪い大男は「たぬき」と聞き間違えて「女に変身してみろ」と言ってきます。


たのきゅうは芝居道具を使って女に変身しました。大男は喜んで俺も変身すると言いだしてウワバミの姿に。


たのきゅうは震えあがりましたが怖がりながらも煙草を吸おうとしました。するとウワバミは「止めてくれ、俺は煙草の煙は大嫌いなんだ、このことを街の連中に喋ると絞め殺すぞ」と脅します。


たのきゅうは頭を働かせて「絞め殺されるのはかなわない、俺は小判が恐ろしい」と返して山麓を下りました。


たのきゅうは早速村人たちにこの話を披露します。村人たちは普段からウワバミに苦しめられていたので煙草を持ってウワバミ退治に出かけました。そのあとたのきゅうとウワバミの対決が痛快なオチとなります。
 
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面白い話:第7位 『おいてけ堀』

 

おいてけ堀

おいてけ堀


 
1976年7月3日
演出:石黒昇 文芸:境のぶひろ 美術:下道文治 作画:高橋信也
 

『おいてけ堀』の内容

江戸時代においてけ堀という不気味なお堀がありました。このお堀は釣り人の帰り際に「おいてけ~」と声が聞こえてくるので恐れられていました。


この話を聞いた魚屋が「そんなものを恐れて魚屋ができるか!」と啖呵を切りました。周りは止めましたが魚屋はねじり鉢巻きでお堀に向いました。釣りを始めるとたくさん釣れるので魚屋は上機嫌になりました。


十分釣ったので魚屋が帰ろうとすると「おいてけ~」と声が聞こえてきました。魚屋は当然「俺の釣った魚は置いて行けるか~」とその場から立ち去りました。


柳の下まで来ると「カラン、コロン」と下駄の音が聞こえてきました。そこには色白の美人が立っていました。「その魚を売ってくださいな」と言われました。魚屋は「この魚はみんなに見せるまで売れないな」と言いました。


その女は「これでもかい?」と顔を撫でると「のっぺらぼう」になりました。驚いた魚屋は魚を投げ捨てて逃げました。その後、蕎麦屋、自宅と逃げるのですが魚屋は「おいてけ堀」の怖さを知る事になります。
 
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面白い話:第6位 『火男』

 

火男

火男


 
放送日:1975年1月28日
演出:杉井ギサブロー 文芸:平見修二 美術:馬郡美保子 作画:杉井ギサブロー
 

『火男』の内容

この昔話には働き者のお爺さんと強欲なお婆さんが登場します。


お爺さんが山に柴を刈りに行きます。そこで「柴をよこせ~、柴をよこせ~」と穴から聞こえてきました。お爺さんは刈った柴を声がする穴に柴を放り込みました。


すると「もっとよこせ~」と聞こえたので再び多くの柴を穴に投げ込みました。するとお爺さんはその穴に吸い込まれました。穴の中は真っ赤な火の世界で火の神様から柴のお礼に「宝の包」を貰いました。


家に帰り貰った包を開けると「妙な顔をした男の子」が包まれていました。お婆さんは柴を持って帰らずに「妙な顔をした男の子」を持って帰った事に怒りました。


お爺さんは「火男」と名付けて大切に育てました。「妙な顔をした男の子」は口もきかずにヘソをいじってばかりでした。そのためヘソは段々と大きく腫れ上がってきました。お爺さんは「妙な顔をした男の子」を可哀そうに思ってキセルでそのヘソを叩いてみました。すると小判が一枚出てきました。


するとそのヘソは小さくなりました。お爺さんは一日に三回ほど叩くことにしました。お婆さんはお爺さんの留守を狙って大きなキセルを持って「妙な顔をした男の子」を追っかけました。その後「妙な顔をした男の子」がどうなったのかが昔話の教訓となります。


欲を張るとどういう結末が待っているかがこの昔話の肝になってきます。
 
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面白い話:第5位 『養老の滝』

 

養老の滝

養老の滝


 
放送日:1991年10月12日
演出:フクハラ・ヒロカズ 文芸:沖島勲 美術:門屋達郎 作画:フクハラ・ヒロカズ
 

『養老の滝』の内容

昔話の定番、山奥で病気の父親とその子供が貧しく住んでいるところから話は始まります。


やはり親孝行な息子が懸命に薪拾いで生計を立てます。最後は親孝行な息子が報われるハッピーエンドな昔話です。どのようなハッピーエンドかはネタバレなので差し控えます。


「養老の滝」と言うと居酒屋チェーン店をイメージしますが、この話には「お酒」が出てきます。この「奇跡の酒」から「養老の滝」という屋号が出来たことは想像できますね。


薪拾いに夢中になって日が暮れて道に迷い滝壺に落ちてしまいます。この話は芥川龍之介「河童」や「おむすびころりん」「不思議の国のアリス」など現世から異次元の世界に迷い込んで不思議な体験をするストーリーはよくあるストーリー。


この話の展開から誰もが滝壺の水は「お酒」であることは想像できるでしょう。病気の父親を看病する親孝行の息子のご褒美が「お酒」という話です。なぜ「お酒」がご褒美になるのかを知ることでこの話の「養老の滝」というタイトルと親孝行の意味が分かります。
 
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面白い話:第4位 『たにし長者』

 

たにし長者

たにし長者


 
放送日:放送日:1975年3月4日
演出:藤本四郎 文芸:平見修二 美術:藤本四郎 作画:樋口雅一
 

『たにし長者』の内容

この話はよくあるパターンで良いと思われる方を断り、悪いと思われる方を選ぶと幸せになる話です。


子供に恵まれない夫婦が登場するところから始まるのは昔話のお決まりの設定ではないでしょうか?水神様に子宝祈願して「たにし」が生まれるという意外な展開がこの昔話を面白くさせています。


水神様からの授かり物である「たにし」を我が子として大切に育てる夫婦が最後はハッピーエンドになるお決まりのパターンです。


正直者が最後は得をする昔話は数多くありますが「たにし」が生まれたというところが面白いです。通常では「もも太郎」があまりにも有名なのですが「たにし」が主人公という展開は個性的な昔話となっています。


また20年も育てた「たにし」がそのまま「たにし」でこの夫婦の人の良さや水神様の信仰の強さを感じます。ここで20年間育ててくれたお礼に夫婦に親孝行をする「たにし」が逞しく感じました。


「たにし」の結婚相手を決める時、長者の姉は「たにし」との縁談を断り、妹は水神様の子である「たにし」と結婚する選択でその後の姉妹の人生が変わってくる昔話らしい話です。
 
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面白い話:第3位 『三年寝太郎』

 

三年寝太郎

三年寝太郎


 
放送日:1975年2月18日
演出:樋口雅一 文芸:伊東恒久 美術:内田好之(青木稔) 作画:樋口雅一
 

『三年寝太郎』の内容

この昔話は地元に伝わるローカルな昔話で「まんが日本むかしばなし」で放送されたことは光栄に思っています。


この昔話は地元の公民館などで子供のころから聞かされる有名な話でした。しかし、テレビ放送されたときは「三年寝太郎」が私の地元ゆかりの昔話とは知りませんでした。だから子供のころ「まんが日本むかしばなし」が放送された「三年寝太郎」は全国で知られた有名だと思っていました。


「三年寝太郎」の武勇伝はその他のメジャーな昔話と違って偉人伝説として昔の子供たちには今で言うヒーローだったと思います。


話の内容は凄くシンプルで「役に立たない人間はいない」や「意外な人物が大仕事をする」という内容で子供にも分かりやすく自分も役に立てる場面があるのだなと感じさせてくれる話です。


翌々考えたらシンプル過ぎるので、よく「まんが日本むかしばなし」に取り上げられて貰えた昔話だなと思います。現在も地元に「寝太郎橋」があって人々から大切にされています。
 
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面白い話:第2位 『さるかに合戦』

 

さるかに合戦

さるかに合戦


 
放送日:1975年1月21日
演出:光延博愛 文芸:平見修二 美術:阿部行夫 作画:三重野要一
 

『さるかに合戦』の内容

幼稚園生でも知っているほど有名な昔話です。日本人が好む「勧善懲悪」でハッピーエンドで痛快です。


仕返しに登場する「栗、蜂、牛糞、臼」がかたき討ちする話ですが、地方では「牛糞」ではなく「昆布」と違いがあります。私は「昆布どん」が登場する話で聞かされていました。


「昆布どん」は滑りがあり滑るイメージがありますが「牛糞どん」は滑るのかが不思議でなりませんでした。バナナの皮のイメージから「昆布どん」の方が分かりやすく「牛糞どん」が登場したときは違和感がありました。


大人になっての感想ですが昔話の発祥は農家の方が自然で「牛糞どん」が多数ではないでしょうか。私の地域は農家は少なく漁業の方が盛んで「昆布どん」の方がしっくりとしたのではないかと思っています。


現在のネット社会では猿への仕返しが残酷で令和風に内容が変更されています。昔話は古来からの伝承文化と考えるなら「残酷」という理由でストーリーを変更するとそれは昔話ではないような気もしますね。
 
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面白い話:第1位 『夢を買う』

 

夢を買う

夢を買う


 
放送日:1975年2月18日
演出:まるふしろう 文芸:鈴木良武 美術:阿部幸次 作画:上口照人
 

『夢を買う』の内容

タイトルから昔話らしくないですがストーリーとしては面白いです。日本昔ばなしと言えばオーソドックスなものを思い浮かべますが、「夢を買う」を観てからこの番組の面白さを感じました。


まだ小学生の時に始まったばかりの番組でしたがアニメも声優も親しみがありこの放送回から好きになりました。「夢を買う」というタイトルを聞いて昔話とは思う人はいないでしょう。


またこの話を知っている人は少ないと思います。小学生ながら未だに印象深い話で50代になっても一番好きな昔話となっています。


このストーリーは昔話ではなく実話であるような感覚で楽しめました。オーソドックスな昔話としてアニメ化されることは誰にでも総出来ると思います。


しかしTBSが始めの方でこの昔話を放送してくれたことで毎週期待できる番組になりました。アニメもひょうきんで笑い話のように表現されていますがストーリーとして「夢」があります。ぜひ今の子供たちにも視聴していただきたい作品です。
 
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さいごに

ランキングは昔からの教訓を感じた作品から選んでみました。主人公の個性が楽しいことがアニメの魅力ではないのでしょうか?アニメ好きの方もそうでない皆さんも昔の素晴らしいアニメも楽しんでみてくださいね!
 


 

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